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MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Prof. Micheal Porter
コンサルタントやMBA生で、その名を知らぬ者は無い、HBSのマイケル・ポーター教授。著書『競争の戦略』はもう戦略論の古典であり、five forcesは業界構造を知る上での基本的なフレームワークである。HBSの同僚らとモニター・グループを創立し、ビジネスのグルの一人である。

そんなポーター教授がHBSで教鞭を執る授業に "Microeconomics of Competitiveness" というのがあると聞き、履修しているVogel塾の友人に頼んで、見学させてもらった。感謝!

KSGの学生とHBSの学生が上手く混ざっている授業は、発言の視点も様々で面白い。今回はダイヤモンドのDeBeers社のケースであり、強大な企業が途上国の開発にどう関わり、責任を持つかについての議論だったが、ミクロ的な視点とマクロ的な視点の統合というか止揚が刺激的であり、ポーター教授の授業の仕切りも見事で、議論が活き活きとしていた。

それでも今回は企業寄りの内容であったため、エネルギー準位が低いとのこと。クラスター論の時の議論は相当に熱かったらしい。参加者は途上国や開発機関志望の学生が多く、目線と意識が高い。内容、教授、生徒とも流石と思わせる、非常に刺激的な授業だった。


翻って、Sloanで似たようなテーマの授業 "Global Strategy and Organization" を取っているのだが、こちらは去年まで長年教えていたR.Lessard教授から若い教授に変わったこともあり、ポーターの御大と比べること自体が間違っているとはいえ、余りに悲しくなるクオリティの差。教授の知識レベル、授業の構成、議論の誘導、全てが物足りなく見えてしまう… まあ仕方がない。Sloanが勝るものもあれば劣るものもあるのは道理だ。

来年はMITから足を伸ばして、HBSやKSGの授業も履修しようと思っているのだが、是非ともこんな刺激的な授業を取りたいものだ。
by flauto_sloan | 2008-04-01 22:13 | Harvardでの学び
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