MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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2008年度ノーベル賞
イグ・ノーベル賞で日本人が連続受賞したが、本家ノーベル賞では、日本人3人が物理学賞、1人が化学賞受賞という喜ばしい結果となった(国籍論議はおいておく)。

物理学賞の詳しい内容はLilacさんが触れている。化学賞は、個人的にナノチューブの飯島NEC主任研究員にとって欲しかったが、まずは日本人が取れたことが素晴らしい。

日本人の受賞者増大を、希望と見るか日本の下降局面と見るか、国内教育の成果と見るか海外で活躍する日本人の優秀さと見るか(ここは後者だろう)、議論が分かれるところだ。京大のiPS細胞など、日本にも素晴らしい研究と優秀な研究者は多い。

あとは優秀な研究に資金が回る仕組み(社会主義的に割り当てるのではなく、市場原理を用いたもの)が必要だろう。官主導、事前主義では革新的研究は生まれない。先日の柳澤教授の講演を思い起こす。


ふと経済学賞に目をやると、ポール・クルーグマン教授がついに受賞した。この人もずっと取るだろうといわれ続けていた。クルーグマンはずっとMITだったのだが、今はプリンストンにいる。MIT時代の1998年、日本を分析して「日本は流動性の罠に陥っている。インフレを引き起こす金融政策が必要だ」と提言した。今でもMITのサイトに"Saving Japan"と題してその論文が残っている(MITのAlumniの山形浩生氏が翻訳して下さっている)。りごぼんが日本についての講義で唱えたインフレターゲット論も、クルーグマンから続く流れなのだろう。

MITにいる日本人として、今回は目出度さ溢れるノーベル賞だった。
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by flauto_sloan | 2008-10-10 12:02 | MITでの学び(非MBA)
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