MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Exercising Leadership - 生き抜くためのリーダーシップ
今学期の履修授業がようやく決まった。ハーバード・ケネディースクールの超人気授業、ハイフェッツ教授の"Exercising Leadership"にようやく登録できたからだ。

ハイフェッツ教授
ロナルド・ハイフェッツ教授が20年以上行っているこの授業は、心理学、医学、音楽、文化人類学などの様々な知見を基に、試行錯誤の末に確立してきた授業で、ケネディの名物授業でもある。konpeさんikeさん山崎さんが履修し、konpeさんなどTAもし、著書の邦訳までしていた。そんな彼からの強い勧めと、著書の『最前線のリーダーシップ』から受けた衝撃と感動とで、迷うことなく今学期に履修することに決めた。

クロス・レジストレーションの苦労
MIT Sloanでは、MITの他学部や、ハーバードなどの他校の授業を二つまで履修できる(聴講は教授の許可があればいくらでも可能)。基本的に必要なのは教授のサイン。

だがこの授業は120人の定員に対し、150-160人が履修希望。他校生には数席用意されているのだが、なかなかウェイトリストから抜けられず、サインをもらえない。ウェイトリストのうちは、一度でも欠席すれば即除名だ。授業の最初に出欠を取ることもあるので、遅刻もできない。

実は、この授業の前に、Sloanきっての名物授業、J.Sterman教授の "System Dynamics" を履修している。二つの授業の間はわずか15分。毎回授業が終わるとダッシュで駅に向かい、タクシーを捕まえてケネディへと飛ばす。いつもぎりぎりだ。タクシー代もかかるが、授業から得られる価値と、学費に比べれば気にすべくもない。

ハイフェッツ教授の授業
授業の内容は、なんとも形容しがたい。何がおきるか分からない。
教授は、時には説明し、時には黙り込み、時には生徒と対峙し、時には姿を消す。

権威の奪い合い、感情の噴出、派閥の形成… あらゆるグループダイナミクスが、出席する120人余りの間に渦巻く。生徒はそのダイナミクスに飲まれたり、一歩引いて分析したり(『バルコニーに上る』という)しながら、もがく。

何を学んでいるのか、いないのか。教授は何をもとめているのか、何を見ているのか、逆に教授に何を求めていいのか、いけないのか。答えを出していいのか、いけないのか、出しても正しい答えか、誤った答えか、判断できない答えなのか。

あらゆるものに簡単な答えや方針はなく、試行錯誤とダイナミクスの分析との間で見出していく。

80分間エネルギーを吸い取られ続ける感覚で、授業が終わると、すっかりへとへとだ。だが振り向いて内省してみると、非常に学びが大きい。だが何を学んだのか、というと、教材で読んだものと体験したものが繋がったり繋がらなかったりで、すっきりしない。あるいは、2週間経って繋がることもある。

このモヤモヤを楽しみながら、また感情とダイナミクス溢れる授業に向かっている。
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by flauto_sloan | 2008-10-01 22:30 | Harvardでの学び
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