MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Japan Week
今週はMIT Sloan Japan Weekと題して、日本を紹介する様々なイベントを催す。目玉は昨年大好評を博したスローンの公式パーティー、Japan C-functionだ。木曜のそのパーティーに向けて、日本人は浴衣で授業を受けたり、日本をよく知るスピーカーを招待したり、Tシャツや日本グッズを売ったりして盛り上げていく。

今年はHajimeデザインの雅なTシャツ、「志」と大書された団扇、浴衣などを売り出した。女性の方が購買意欲が高いのか、女性用浴衣がよく売れる。事前に需要がわからなかったため、売れ残るものと売り切れるものがはっきり分かれ、仕入れの難しさを身にしみる。


Japan C-functionのTシャツは、ネットワーク外部性が特にはたらく。このケースでは、周りにTシャツを買って着ている人が多いほど、自分がTシャツから得られる効用(一体感や昂揚感)が高まることを指す。

各コミュニティのC-functionではほぼ必ずTシャツが売られるのだが、日本はトップバッターなため、1年生は「なぜTシャツを着なければならないか」「一枚$10は高くないか」といった疑問に対する情報がない。日本人との付き合い以外に特に購入理由が見つからないと、$10のシャツを誰も買いたがらない。

火曜、水曜とTシャツを着て登校する人が増えてくると、自然と目に付くようになり、またC-functionに向けたモメンタムが生まれてきて、Tシャツを買うことで得られる一体感・昂揚感がどんどん強くなっていく。するとTシャツはどんどん売れるようになり、完売できる。

ネットワーク外部性がはたらく時、安定な均衡点は二つあり、誰も割高なTシャツを着ないか、皆Tシャツを着るかだ。その間に「クリティカル・マス」があり、その量を何とか超えないと、Tシャツ売り切れは難しい。


今回は初日売上が60枚(仕入れ300枚)。4日間で売るには出だしが鈍い。どんどん売っていくには、目に入るTシャツの数を増やしていかねばならない。無理やり買わせた友人に翌日着てきてもらう、教授に無料進呈して授業中着てもらう、といった地道なお願いで、1年生の間でクリティカル・マスにまでもっていかねば。

さあ、売り切ることができるだろうか。
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by flauto_sloan | 2008-09-15 13:18 | MIT文化
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