MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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再会と初対面
授業初日のランチは、コアタームのスタディ・グループで集まった。場所はイーストゲートというスローンから歩いて30秒の寮にあるナッチョの家。目的は、ナッチョの赤ちゃんに会うことと、夏の経験を語り合うこと。

ベビー・ブーム
ナッチョの赤ちゃんはとても可愛い。まだ1ヶ月ちょっとなので顔はくしゃくしゃだ。父親と同じ名前(イグナシオ)なので、ナッチートと呼んでいるらしい*1

エイミーのお腹もすっかり大きくなっていて、ナッチョの奥さんと自然分娩について話している。エイミーは自然分娩がいいのかどうか、悩んでいるようだ。話の中で、エイミーが知人に
「自然分娩なんて、動物がするものよ」
と言われたという。

うーむ、誰が言ったのか知らないが、いかにも人間と動物を区別するキリスト教らしいし、自分の体を機械的にコントロールしたがるアメリカ人らしい。

それにしても、噂には聞いていたがMBAの2年目はベビーブームだ。周りでも妊娠・出産をよく聞くようになった。


チームの夏のすごし方
チーム6人の夏の過ごし方は様々。私とナッチョは(奇しくも同じコンサルティング・ファームなのだが)のんびりと過ごし、レバノン系アメリカ人のパトリックは中東で我々と同じファームでインターン。あとの3人もそれぞれベンチャーやハイテク企業でインターンをしていた。

私が結局インターンはしなかった、と言うと皆、
「それはよかった!! それが一番賢い選択よ!!」
と。確かに人生をよく楽しんだのだが、働かないことを誉められるというのも不思議だ。

話していて一番面白かったのは中東の話だった。グローバリゼーションの授業で学んで知ってはいたが、アラブの企業家は本当に働かないらしい。石油があるため働かずしても生活に困りはせず、お金があるので優秀なインド人など外国人や、コンサルティング・ファームを雇える。

生活を見ると、サウジでは女性は顔を見せることはできないし、スターバックスでも独身男性用と家族用とで店内が完全に仕切られている。だが、男女の接点はチャットルームで実は増えていて、無線LANがそのスタバの壁をやすやすと通り抜けているそうだ。

他にもブログに書けない生々しい話もあって、面白かった。米国の価値観を持ち、アラビア語を話せる彼だからこそ見えてくるものが多いのだろう。


思えばチーム結成から1年。最初はうまくいくのか心配だったが、コアタームが終わった今でもこうして月に一回はランチを共にし、多国籍・多文化ならではの楽しい話ができる。素晴らしいチームに成熟したと思う。


MBAにおけるチーム
MBAの授業は、チームを組む必要があるものが多いが、チームの組み方、チームワークと個人の勉強のバランスは非常に難しい。巧くいくチームを作るには、課題を解くこと以上の連帯感と信頼を醸成しなければならないのだが、授業ごとにメンバーが替わるチームの組み方だと、なかなかそこまで達しない。

個人的には、理論や計算中心の定量系の授業は、チームによる相乗効果が少ないように感じていて、ただワークロードを分散するだけという色合いが強いように思える。だが単なる作業の分散は、仕事の完遂ではなく学習を目的とした場合は寧ろ逆効果だ。そんなことをするならば一人で必死にレポートを書いた方がいい。

一方で、議論・ケース中心の定性的な授業だと、多様な意見が思考を深めるので、チームを組むことが効果的だ。だが得てしてこういった授業は、ワークロードの重い定量系に対して個々人の中で優先度が低くなり、集まって十分議論をする時間がとれない。議論の質や短い時間での効率の点で、アメリカ人乃至英語のネイティブスピーカーがいることは非常に有利にはたらく。

うまく授業の特性と、求められるチーム活動の形態を合わせていかないと、チーム内での意見の行き違いや非効率ばかりを生み出してしまう。今回は定量系科目が多いので、チーム選びが難しい。慎重に選ばねば。


*1 スローンのうちの学年でイグナシオは4人いるのだが、イグナシオ、イナキ、ナッチョ、イギーと呼び分けられている
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by flauto_sloan | 2008-09-03 01:51 | MITでの学び(MBA)
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