MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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オリンピックのメダル予想
いよいよ北京オリンピックが始まる。スローンの中国人の友人は、授業中に掲げるネームプレートにオリンピックのロゴを貼って盛り上げていた。ただMITの五輪ポスターの妨害事件など、アフリカ外交への非難や急成長への懼れもみられる。

議論と話題に尽きない北京オリンピックではあるが、中国の存在感をこの上なく高めているのは間違いない。残念ながら、アメリカにおける日本の存在感のなさとは大きな差がある。アメリカでは、米中でのメダル獲得数争いに注目が集まっている。

そんなメダル獲得数だが、Dartmouth大学Tuck Business SchoolのAndrew B. Bernerd教授メダル獲得数(総数および金メダル)を予測している。Bernerd教授はシドニー五輪や前回のアテネ五輪の時にも、UC Berkeley Haas School of BusinessのBusse教授と共にメダル数予想をしていて、96%の精度を誇っている(他にもPwCの予想などがある)。

そんなバーナード教授が予測に用いる因子は4つ。
  • 人口: 人口が多いほど天才的な運動能力を持つ選手が生まれ易い
  • 国民一人あたりGDP:豊かな国ほど、選手育成にお金をかけられる
  • 前回の夏季五輪でのメダル獲得数: 選手は耐久財のようなもので、継続的にメダルを獲得すると期待できる
  • 開催国効果:開催国はホームの利で、通常よりも多くのメダルを獲得できる
その結果、今回の期待メダル獲得総数トップ3は、米国105、ロシア92、中国81と予想され、金メダルに限ると中国37、米国36、ロシア25だそうだ。

さて日本はと言うと、アテネ直前の予想時には酷評されていた。フランスやイタリアに比べて人口も多くGDPも大きいにもかかわらず、2国に大きく水をあけられるなど、モデルによる期待値よりも全然メダルが取れていない、と。

だがアテネで日本は予想外(?)の大健闘をし、金メダルラッシュに沸いた。それが経済学的に適正なレベルに漸く辿り着いたのか、まぐれだったのかはわからない。ただモデルの3つ目の因子のために、北京での日本の金メダル予想数はなんと17個で、ロシアに次ぐ4位とされているのだ。

日本には頑張ってほしいのだが、17個も取れるかと言われると実感がない。JOCですら金5個と言っている。ここでもまた、日本は例外値として振舞い続けるのであろうか…


ここで適用されているような、計量経済学はMBA中に学びたいと思っている課目の一つだった。HBSのクレイトン・クリステンセン教授も「MBAで唯一役に立ったと後から思ったのは、計量経済学だった」と言っていた。だが残念ながら、来学期にりごぼんが教える予定だった計量経済学のクラスは閉講になってしまった。最終学期にも開講されなければ、自習しなければ……
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by flauto_sloan | 2008-08-08 22:28 | MITでの学び(MBA)
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