MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Tanglewood 音楽祭 - Ma/BSO
諸般の事情により、結局8月の間もアメリカに残ることにした。これを機に、色々な書を読み、妻と語り、人と会い、思索に耽りたい。

その結果行けることになったのが、今日のタングルウッド音楽祭。世界的なチェリスト、ヨーヨー・マがソロを演奏するとあって、人気の公演だ。May-Iさんたちも前日のリハーサルを聴いていたようだ。

昼過ぎの公演だったので、昼ごろに着くようにして、開演まで芝生でピクニック。朝に作ったお弁当を広げる。天気がよく気持ちいい。


一曲目は、あまり聴いたことのない作曲家だった。曲は悪くないのだが、指揮者が相当ひどい。BSOも木管が調子悪い。
極めつけは小鳥。一羽の小鳥が迷い込んできて、演奏中ずっとチュンチュンとさえずり続けていた。ティンパニのリズムで緊張感をもって展開するところで、

ドンちゅんドンちゅんドンドンちゅん

とされた時には、もう可笑しくて演奏どころではなかった。


二曲目のラロのチェロ協奏曲の時も、せっかくのヨーヨー・マなのにまだ小鳥がいる。さすがにマも気になるらしく、一曲目のあとに「これは参った」という仕草をして会場を笑わせた。

c0131701_0462848.jpgそんな野外公演ならではの邪魔はあったものの、ヨーヨー・マのチェロは素晴らしかった。特に2楽章の跳躍あるメロディーの歌わせ方は絶妙。かなり歌っているのだが全くいやらしくなく、洒脱に溢れる。音色も溜息が出るほど美しい。存在感が全く違う。

途中で大雨が降り出し、芝生席の人たちは大変そうだった。この雨のせいでオケの弦楽器の響きが一層死んでしまう一方で、マの音色はますます澄み渡っていた。

以前BSOでマを聴いたとき(ブログ未録)は、現代曲だったので表層的な洒脱さや技術面ばかり目立ってしまったが、今回のラロは彼の本当の持ち味がよく出ていて感動的だった。

当然、会場総立ちだ。


三曲目は、ラフマニノフのシンフォニック・ダンス。不調の管楽器、雨の弦楽器、リズム感の無い指揮者で、聴く前からつまらない演奏になると確信していたが、果たして予想を裏切らない演奏だった。

デュトワとNYPで聴いた演奏があまりに素晴らしかったので、差が余計に際立つ。曲として深みがないので、演奏にリズム感と即興性がないと極めて退屈。


ともあれ、ヨーヨー・マが素晴らしかったし、ピクニックの楽しいタングルウッドだった。
[PR]
by flauto_sloan | 2008-08-03 23:08 | 音楽・芸術
<< 新居 Bar Exam >>