MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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免許取得と自己アピール
もうじき国際免許証が失効する。夏休みに旅行するために自動車免許を取った。そして意外な出会いがあった。

免許取得
免許のためにウォータータウンという少し離れた街まで行くのだが、何故か書類の不備が続いて何度も通う羽目に。最後は筆記試験を受けられ、Dr.Kazuのサイトの過去問対策で難なく合格。そして問題の路上である。

時間がないこともあり、Shintaroも受講した簡易路上試験(?)を受ける。噂には聞いていたが極めて簡単。実は渡米初のハンドルだったが、それでも合格。いいのかこれで、と思いつつ安堵し、NYへ向かうべくSouth Stationへ向かった。

出会い
路上試験の最寄り駅から電車に乗ったとき、私の3人前くらいで受講していた人と知り合った。ガーナ出身でアメリカで学び、今はボストンで製薬企業の研究者をしているそうだ。丁度MIT Sloanへの出願をしようとしていて、是非今度色々と聞きたい、とのことだった。私も最近「アフリカの夜」などアフリカに興味を持っており、一緒に飲みたい、と思った。

気軽に話しかけるアメリカ
こんな風に、アメリカでは誰もが気軽に話しかけてくる。バスの中、電車の中、道端で。そして皆自然にそれに答えていく。今回のように、そんなきっかけで知り合うこともある。

それを可能にするのは、アメリカの文化的なオープンさ、相手を瞬時に見抜く力、そして必要なときには自己アピールを短時間で効果的に行えるスキルだと思う。

オープンさは様々な人種・文化を内包するが故に形成され、備わってきたものだろう。だから日本的慎ましさは尊重されても理解されない。

また、Blinkという本がベストセラーになったように、相手を瞬時に見抜く、さらには第一印象で相手に勝つ(父は猿のマウンティングに喩える)ことが重要だ。

実際には日本人が授業の中で徐々に認められていくように、第一印象を覆すことは可能ではない。ただしそれには初期値と言語のハンディを跳ね返せなければならない。

そして自己アピール力は、仕事をしていた時からアメリカ人の同僚に感じていたし、受験の時にも痛感した。いくらレジュメやエッセイで自己アピールをしたつもりでも、カウンセラーに「まだまだ」とつき返され続けた。

自己アピール
自己アピールのスキルが発揮される最たるものは、ネットワーキングである。彼らは幼い時から話す訓練をし、自己アピール力を身につける*1。著名なゲストスピーカーや、就職担当者がスローンに来ると、隙を見て近づき、短時間で自己アピールをして印象付け、次に繋げようとする。

特に起業を志している人には、死活を左右する重要スキルである。E&Iというスローンの起業家育成プログラムでは、如何にベンチャーキャピタリストを捕まえ、アピールし、ライバルとの争いに勝つのかを叩き込むらしい。100Kの前哨戦では、短時間でビジネスアイディアを魅力的に説明する「エレベーター・ピッチ・コンテスト」が行われる*2

このように、アメリカでは自己アピールが極めて重要な、基本スキルとされている。ただ彼らの自己アピールも、しばしば疑問に思うこともない訳ではない。

1-2年ほどしか居ずに転職をしても、元いた業界はこうなっている、云々と語る。短期間で、本当にそのビジネスの真髄まで分かるのだろうか*3。分かる程に集中して働き、いいビジネス機会に恵まれたのだろうか、それとも分かったつもりなのだろうか。労働流動性が低い日本出身だからか、私の学びが遅いからか、ついそう思ってしまう。

ともあれ、玉自ずから光るのは日本という土壌ででしかない。私ももっと磨かねば。

*1 所謂アメリカ的教育ではない、中華学校へ通ったアメリカ人は比較的授業中の積極性や自己アピールが少ないように見え、教育による効果をより感じさせる
*2 エレベーターでVCと乗り合わせた場合に、目的階に止まるまでにアピールをすることから来ている。コンサルティングでも、エレベーターで経営者と乗り合わせた時にプロジェクトの報告をし必要なお願いをするための必須スキルとされている
*3 コンサルタントは、数ヶ月のプロジェクトでもその業界を深く知るための様々な工夫や仕掛け、そして努力が行われている

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by flauto_sloan | 2008-05-24 20:51 | ボストンでの生活
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