MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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秘めたる熱さ
「熱さ」「情熱」の重要性を最近富に思う。ボストンには熱い人が多く、そして皆魅力的だ。

人を惹きつけるのには、熱さが要る。本人のエネルギー準位が高くないと、他者にエネルギーを与えて励起させることなどできない。

Anncona教授のセッションにあったように、Visoningはリーダーシップの重要な一要素であり、その中でも情熱的であることはカリスマの条件である。

だが情熱的であるとは、一体どのようなものだろうか。古今の偉大なリーダーに学ぶものも多いが、このボストンの地でリーダーシップを発揮している友人知人から学ぶものも多い。リーダーシップ全般ではなく、どのような時に周りに「熱さ」を感じさせるについてを考えてみた*。ネーミングセンスの悪さは容赦して欲しい。

1. ロックスター型
自分自身が熱く、さらに周囲に熱くなることを訴えかけて励起させる。ジャパントレックのリーダーだった2年生がまさにこのタイプで、彼が事あるごとに皆に訴える "Are YOU ready to ROCK!?" の叫びは、周囲を否が応でも熱くする。
これはやや極端な例かもしれないが、ありあまるエネルギーを無理やり周囲に与えると、やはりこの人は熱いと感じる。

2. ジョン・レノン型
本人は非常に熱いのだが、敢えてその熱さを押し付けはしないが、信念に則った行動を周りが見て、次第に感化され励起されていく。ボストンにはこのタイプの人が多く、感化されていくうちに、じゃあ一緒に何かやりましょう、と話が進む結果、様々なプロジェクトが自然発生的に(だが予定調和的に)発声している。

3. クラシック型
本当は熱いのだが、周囲が働きかけてきて始めてその熱さを表に出す。一見冷徹で、熱さなど無いようでいながら、実は秘めた思いを持ち、周囲は時折の表出を感じ取れると、熱さに気がつく。命名が適切か分からないが、ムラヴィンスキーやクレンペラーの演奏で感じる熱さであり、ともすると面白みが無いように聴こえて、その情熱を垣間見ると震撼する。


では1から3のどれがよいのか。これはその人が成し遂げたい目的と価値観によって優劣は異なってくる。ロックスター型は分かりやすく魅力的なため、多数の人間を率いていけるが、ジョン・レノン型は少数精鋭で士気の高いチームを組むことができる。クラシック型であると、隠遁的であり孤独な美的感覚に同調してくれる人は少数で、実社会で大きな動きを起こす火種とはなりにくい。

どのタイプを選ぶのかは、その人が好きなものに左右されていると感じる。勉強や仕事以外に、長年力を入れて研鑽してきたものは、人格形成にも大きな影響を与えていると思う。

文字通りロックをやっていたり、大人数を率いるチームスポーツのリーダーなどは、ロックスター型が自然なように思えるし、個人が重要なプロフェッショナルな仕事や、空手など個人スポーツをしていた人はジョン・レノン型だろう。

私の場合、クラシック型なのだが、それを形付けたのはフルートだろう。オーケストラの中では、楽譜に忠実で周囲と調和した中で、個性を発揮する。ライブ(演奏会)で音楽が盛り上がると、言語を超えたコミュニケーションでお互いを励起しあっていく。それは受動的で協奏的であり、分かりやすい熱さではない。

さりとて而立にて何かを為さねばならない時に、いつまでも熱さを隠していても仕方が無い。だがはて、一体どうしたらよいものだろうか。まずは美的感覚をアメリカナイズして、熱さを表に出してみようか。

* 少ないサンプルのみでの考察なので、包括的でないことは了承置き頂きたい。また、「熱さ」の定義も曖昧なままの議論であることも同様
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by flauto_sloan | 2008-05-13 21:43 | Mens et Manus
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