MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Sustainable C-function - バランスある発展
c0131701_5322762.jpg今夜はBSOでベルリオーズ作曲の「トロイ」の演奏会があったのだが、どうも気が乗らなかったので、スローンの飲み会であるC-functionへ参加した。今回はサステイナビリティ・C-functionと題して、エネルギー問題、環境問題など地球の持続可能性を考えながら飲もう、という新しい試みだった。

c0131701_5325469.jpg大騒ぎのブラジル・C-functionなどとは異なり、比較的真面目な企画のため、参加者も少なめであった。自転車を漕いで発電して動かすPCや、地球環境の現実を語るパネルなどの展示に加え、ファッションショーなどのイベントも行われた。参加者は緑色の服を着てくるように言われており、会場は緑に溢れていた。

だがやはり、少し盛り上がりに欠けていた感はあった。そもそもサステイナビリティという言葉自体が抽象的で範囲が広く、一種の流行言葉となってしまっているため、全体として何を訴えたいのかが曖昧だった。とはいえ、初めての試みにしては善戦していた。


気になったのは、環境問題と食糧問題(そして貧困問題)といった地球レベルの課題に対するバランス感覚である。

出されていたフォークやスプーンが、馬鈴薯でできていた。廃棄しても自然に分解されるので地球に優しいそうだ。自然分解は結構だが、食料が不足し価格が高騰する中、穀物資源を、すぐに廃棄されるスプーンの原料に割り当てると言うのは局所最適でしかないという印象を受けた(まあ残り屑や廃棄飼料などで作られたと思いたい)。

IMFがバイオ燃料を穀物価格の高騰の一因とし、最近ではCO2削減で実用化が進むエタノール燃料のために、アメリカの農家が小麦や大豆の作付面積を減らして燃料用トウモロコシに充てた結果、穀物価格が高騰し、貧しい国に更に食料が届くなくなっているという批判がなされている。

よりエネルギー効率のよいサトウキビ(ブラジルが生産大国)ならまだしも、トウモロコシを作ってエネルギーにするというのは、地球の問題と人類の問題を併せて考えると局所解であり得、むしろトレードオフを短期的に途上国へしわ寄せが来る方向へシフトさせているのではないか(まだ検証段階ではあるが)。

サステイナビリティを単視眼的に捉えず、課題の全体像をもとに意思決定できるリーダーが、国際機関やアメリカの大統領、そしてそれらのリーダー候補生たるSloan生には必要だと思う。このサステイナビリティ・C-functionが何かの切欠になればよいのだが。

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by flauto_sloan | 2008-04-24 22:26 | ボストンでの生活
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