MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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神秘なる人体と一つの地球 - ボストン日本人研究者交流会
今年度最後のボストン日本人研究者交流会は、非常に面白い内容の二本立てだった。MGH(マサチューセッツ総合病院)の先生による大腸についての発表と、HBSのこっちゃんさんによるモザンビーク奮闘記であり、どちらも活発な議論で盛り上がった。尤も、この会のためだけに法王訪問で沸くNYからボストンに日帰りで来ることになったが、

大腸について
大腸についてあまり考えたことはなかったのだが、今日の発表で最新の検査方法に非常に興味を持った。食生活の欧米化に伴い、日本人の大腸癌が増えていると言う。大腸の検診には内視鏡がこれまで主流であり、技術も医療機器も日本が世界をリードしている。ちなみに、日本人は欧米人よりも大腸が長いために、医師の内視鏡技術の腕が上がったそうだ。

一方で内視鏡は患者の負担が高いというイメージがあり(実際は熟練した医師であれば時間もリスクも少ない)、日本人の受診率は欧米に比べて低い。そこでまずは受診率を上げようと、アメリカを中心に研究が進んでいるのが、3D-CTによる検診である。この技術を使うと、事前の処置も軽く、検診自体も外部から簡単にスキャンできるために短く、負担も殆ど無いそうだ。

内視鏡のように腫瘍を見つけてもその場で切除できないが、異常のありそうな部位を自動で検出できるなど利点も多く、今後さらに研究が進むと、より機能面でも精度面でも大きく向上するだろう。日本ではまだ受診できる所が限られているそうだが、是非一度受けてみたいと思う。

ボストンはバイオ関連の研究が盛んで、医療機器の研究も非常に進んでいる。この3D-CTもそんなボストンらしい新デバイスであるが、内視鏡技術にとっては破壊的イノベーションとなり得る (勿論まだ内視鏡ならではの利点も多い)。東芝メディカルなど日本メーカーも善戦しているらしいが、大腸関連機器の今後は激しい競合が起きるのだろう。

モザンビークでの開発
こっちゃんさんの「投資銀行マンのモザンビーク奮闘記」は、本人のブログに詳細が載っているので、御一読いただきたい。彼の開発に対する熱い思いと信念が伝わってくる素晴らしい発表だった。Vogel塾の塾生も何人か聴きに来ていた。

現場を知り、金融を知り、ビジネスを知り、そして前へ突き進む情熱があるこっちゃんさんは、是非アフリカの未来を背負う日本人リーダーとして活躍して欲しい。私にも何か手伝えないか、貢献できないか、という気持ちが高まる。

幹事として
今年度の研究者交流会は、私自身の発表があり、そして幹事に加わり、ただ座して学ぶこと以上の刺激と学びがあった。同じく幹事をしているKonpeさんもいよいよ卒業してしまう。これまで築いてきたモメンタムを失わせず、むしろ加速するような次年度にしたい。
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by flauto_sloan | 2008-04-19 22:57 | 交友
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