MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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ゲーム理論 - 策士策に溺れる
細々と続けているこのブログも、訪問者数(アクセス数ではなく)が1万人を突破した。有難いこと限りない。
しかも昨日は過去最高のアクセス数*。にもかかわらず内容が今ひとつだったので、特にマクロ経済に関して少々手を加えた。

さて、今日はゲーム理論の授業の前半が終わった。様々なゲームを実際に行う実践的な授業が面白い。

授業の参加者を見ていると、面白いことに気がつく。
乱暴な分け方をすると、アジア人(アジア系アメリカ人ではなく、国籍がアジア)は相手の裏をかき、策を練るのが好きな人が多い。
一方、アメリカ人は「騙す」ことに意識無意識に反発し、極力合理的に、協調的に行動しようとしているように見える。
ラテン系は少ないのだが、彼らは大胆な行動を取るので読めない。

そんな中でも、中国人のC君はかなりの策士だ。いつも視点が鋭く、ゲームの本質を見抜く力が強い。そして、相手の裏をかいて勝負に勝とうとしてくる。

そんな彼が、正に「策士策に溺れる」を体現したことがあった。「公共財ゲーム」というゲームのときだった。

このゲームは、クラスの全員が「協力する」「協力しない」のどちらかを選び、投票する。協力すると利益が得られるが、協力しない人が一人でもいると利益が減り、出し抜いた非協力者は大きな利益を山分けできる。
ただしその結果を見た上で、全員は自分の利益の一部をコストとして、誰かを名指しで罰することができる(対象者の利益を強制的に減らせる)。

クラスのどれくらいが協力的かを見定めた上で、自分の最適な行動を考えなければならない。このテストだけは最終的な利益を点数換算して、この授業の出席点にすると告知されていたため、皆真剣だった。

そして結果は… クラスでC君ただ一人が「協力しない」を選んだ。彼は大きな利益を得てクラスのトップになったが…
クラスの圧倒的多数にペナルティを課せられ、最終的には最下位になってしまっていた… 出席点の下限を教授が設けていなかったら、マイナスになるところだった。
まさに「策士策に溺れる」瞬間だった。一瞬見せたガッツポーズと、その後頭を抱えた彼の姿が印象的だった。

ちなみに、2クラスあるのだが、私のクラスは協力的で、もう一方はクラスの大半が協力しない(それゆえペナルティも分散)結果だったらしい。

社会がいかに高いレベルの信頼や公共心を維持しなければならないかを学んだと共に、策を弄するのも程ほどにせねば、と思う授業だった。

* 後に判明したのだが、この日の例外的なアクセス数の高さは、両親にこのブログが発見されてしまい、一通り読まれてしまったためだった…
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by flauto_sloan | 2008-03-13 22:40 | MITでの学び(MBA)
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