MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Serkin/Faust/Levine/BSO - 濃密なベルク
今週は宿題が山のようにあって大変なのだが、ラッシュチケットでBSOのコンサートに行ってしまった。目当てはかのルドルフ・ゼルキンの息子ピーター・ゼルキン

ラッシュチケットは$9でありながら、前から3列目中央という席の良さ。早めに行った甲斐があった。近くのレストランで開演までひたすらケースを読むことになったが。

レヴァインのややロマンチックなモーツァルト交響曲29番に続いて、ゼルキンとヴァイオリニストのイザベル・ファウストが登場。曲はベルクの『ピアノとヴァイオリンと13の管楽器のための室内協奏曲』。
初めて聴く曲であり、しかもベルクであるが故に極めて難解だったが、圧倒されるほど密度の濃いアンサンブルだった。

c0131701_1636647.jpgゼルキンは禁欲的な学者然とした風貌でありながら、時には激しく情熱的に、時には冷静に音楽を構築し、回りとのアンサンブルをリードしていた。かなりの迫力と実力だった。

一方ファウストも負けておらず、叙情的になりすぎず硬くならず、木管とよく溶け合いながら時に遊びを仕掛けていた。

ジェイミー(レヴァインの愛称)と13人の管楽器は、かなり高い集中力を最後まで持続させ、音色も響きも柔らかく二人のソリストを支えていた。

舞台に近いのも面白かった。ファウストが弓の背で弾く(現代曲で散見される奏法)のがよくわかったり、ゼルキンが鍵盤から離した手を震わせていたり、ホルンの人が一人だけ人間工学デザインの椅子に座っていたりしたのがよくわかった。あとジェイミーがいかにちょこまかとよく動くのかも。

寮でミーティングがあったため、後半のブラームスのセレナーデは聴けなかったが、このベルクを聴いただけで充分堪能した。

さて、この至福の1時間の代価を払うとするか。
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by flauto_sloan | 2008-02-26 23:26 | 音楽・芸術
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