MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Quasthoff/Levine - Winterreise
今日はNYで五嶋みどりを聴く予定だったのですが、疲れが溜まっていたためボストンに残ることにした。そこで、昨日の研究者交流会で友人に誘われたBSOのコンサートに急遽行くことにした。

といっても、今回はオーケストラではなく、歌曲であり、F.Schubert の "Winterreise (冬の旅)" のみのプログラム。
友人が「歌手はQなんとかという人」と言っていたので、行ってみればなんと Thomas Quasthoff ではないか!! 確かにQ何とかではあるが。

このドイツ出身のバス・バリトンは、6年前に卒業旅行でベルリンのシンフォニーザールでラトル指揮ベルリン・フィルのヨハネ受難曲を聴いた時、イエス役で圧倒的な存在感を示していた。かなり強烈に感動し、記憶に刻み込まれた。
実はサイトウ・キネンがマタイ受難曲を演奏した時のイエス役で、日本では一躍有名になっていたが、映像でしか見たことがなかったので、生で聴くまで凄さがわかっていなかった。
そんなクヴァストホフをもう一度聴けるとは、なんとも幸運。

冬の旅は、ボストンの暗く寒い空によく合っている。クヴァストホフの張りのある声に悲壮感が漂う。だが、冬の暗さに負けるだけではなく、春を待つ心、死にゆきながらも諦めない意志を感じた。
第一曲目の"Gute Nacht"で既に引込まれ、80分ほどの歌曲は、様々な情景を描いて、あっというまに過ぎていった。

ホールの外に出ると、やはり外は寒い。

帰り道、NYで五嶋みどりを聴いている妻から電話があった。休憩時間らしい。
みどりの一曲目は、なんと私たちが友人のチェンバロ伴奏で結婚式で演奏した、J.S.Bachのフルートとヴァイオリンとチェンバロのためのトリオソナタだったらしい。
あまり演奏会で取り上げられる曲ではないのだが、そんな記念の曲が演奏されたらしい。一緒に聴けなかったのは残念だったが、嬉しそうに報告してくれた妻の笑顔が思い浮かぶ。

春ももう近づいているのだろう。
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by flauto_sloan | 2008-02-24 18:51 | 音楽・芸術
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