MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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群集は理性的か?
今学期履修している授業の中でも、火曜木曜のゲーム理論はオアシスだ。
毎回、授業内容に即した生徒参加型のゲームが行われ、実体験として理論を学べる。さらに、Adams教授はゲーム理論に関連する様々な例を授業中に紹介してくれ、面白い。
特に木曜は、テーマが「群集は合理的か?」というテーマで、面白い例が多かった。

事前の宿題: クイズ・ミリオネア
みのもんたのものではなく、本家本元のミリオネア "Who wants to be a Millionaire"で、史上初めて百万ドル獲得者が出た回の問題を、授業前日にオンラインで回答するのが宿題だった(回答時にはいつの出題かは知らされていない)

「ミリオネア」では、回答者が答えを知らないときに、3通りの「ライフライン」と呼ばれる支援を受けられる。4択を2択にするか、会場の観客に正解と思うものを投票してもらう("オーディエンス"と呼ばれる)か、回答者の知人に電話をかけるか、である。
テーマが「群集は合理的か」であるので、今回は如何に観客が正しいかが問題となる。そこで、授業履修者65人が、それぞれの問題でどれを回答したのかがグラフで表示された。面白いことに、大体において最も回答されたものが正解だった。

サンプルに偏りはあるものの、テレビにおいても、ライフラインの「オーディエンス」において最も高い回答率の選択肢が正解だった確率は、約90%であるらしい。
では群集は合理的に動くのかというと、必ずしもそうではない… と授業は続くのだが、このゲームの最後に流された、実際にJohn Carpenter氏が史上初の百万ドルを獲得したときのミリオネアの映像が非常に印象的だった。是非一度ご覧あれ。


Information Cascade: Presidential Nomination Market
続いて、information cascade (個々人は合理的に判断していても、それまでに得られた情報によって、結果的に非合理な判断がなされうるという考え方) が適用できる例として、前回の大統領指名候補選挙で、民主党のケリー候補が混戦の中、Iowa州、New Hampshire州、Missouri州と3連勝した結果、市民の心理が変化し、その後のMichigan州などでもケリー氏が勝利し、指名を得た例を挙げた。いわば皆が勝ち馬にのるメカニズムの説明だ。

では今回はどうなるのか? オバマ氏が連勝を重ねており、同じ現象が起きるのか?
まだまだ先のことは分からないし、教授も明言は避けたが、代わりに一つのグラフを示した。
Soheiさんのブログでも紹介された、アイオワ電子市場での大統領候補の「株価」である。
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民主党はスーパーチューズデーでこそオバマ氏は苦戦したが、それ以降の破竹の勢いでクリントン氏を逆転している。
一方、共和党はマケイン氏が圧勝している。
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この結果が今後どうなるのか、楽しみである。
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by flauto_sloan | 2008-02-16 06:04 | MITでの学び(MBA)
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