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MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Grad Rat
Grad Rat_c0131701_13485512.jpgMITの学生および卒業生が嵌める指輪、通称 "Grad Rat" を手に入れました。
MITの文化の一つで、MITのマスコットであるビーバーが彫られていることから(そしてそれがネズミに見えたことから)、学部生の指輪は真鍮鼠=Brass Rat、卒業生用はGrad Ratと呼び交わされています。卒業年と学部も彫られており、毎年デザインは変わります。
これを見れば、私が2009年卒業予定でMBAのコースだとわかります。

Grad Rat_c0131701_13491966.jpgこの指輪には決まった嵌め方があります。右手の薬指に、在学中はビーバーを写真のように手首の方を向くようにし、卒業後はビーバーが指先を向くようにひっくり返して嵌めます。
この由来にはいくつか説があるらしいのですが、よく言われるのは、

1. 在学中は大変な授業や課題(ビーバーがMITを象徴)が自分にのしかかるのものの、卒業後は逆にMITで学び、得たもので世界に根を下ろす
2. 指輪の側面にボストンとケンブリッジの町並みが彫られていて、在学中は川向こうのボストンを眺め、卒業後はボストン川からケンブリッジを眺めて懐かしむ
3. その他(こちらを参照してください)

以前MITのライバル校、西の雄 Caltech まで出向いた出張Hackでは、Caltechの象徴の砲台に、このBrass Ratを嵌めて、はるばるMITまで持ってきてしまったそうです。
(その後 Caltechの学生と和睦が成立し、砲台は返却されたそうです)


就職活動や学会などでこれをしていくと、卒業生が気づいて近づいてきて、
"3, 68"
などと言って握手を求めてくる事があるそうです。
これはコースをあらわす数字の3 (Materials Sciences and Engineering)と、卒業年1968年を意味します。
何でも数字のMITらしいです。ちなみにMBAは15なので、私は "15, 09"です。


そしてなぜビーバーなのでしょうか。
MITのマスコットを決めるときに色々な意見が出たそうですが、最後は北米に住む自然界のエンジニアたるビーバーを選んだそうです。
材木を切り倒してダムの家を作るのがエンジニアリングだということです。
まあネズミに間違えられては仕方がありませんが。

ちなみにビーバーのキャラクターの名前は、MITを逆さまにして "TIM" といいます。全校のイベントなどにたまに登場します。
貸し出しもしているそうです…
Grad Rat_c0131701_13493780.jpg

by flauto_sloan | 2007-12-05 22:29 | MIT文化
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