MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Presidential Campaign
民主党の大統領候補、バラック・オバマ氏がボストンに遊説に来たので、会場のボストンコモンへ行ってきました。

会場は沢山の人で溢れかえっていました。民主党が圧倒的に強いボストンだけに、人気もあるのでしょう。
そして、黒人初の大統領と期待されるオバマ氏だけあり、黒人の支持者も多く集まっていました。ボストンはそもそも黒人が非常に少ない都市だけに、かなりの割合で参加していたのではないでしょうか。

c0131701_2133078.jpgそして散々焦らされた末に、ついにオバマ候補が登場。
オバマ候補のスローガンは "Change" であり、ブッシュ政権の悪弊を変え、未来のためには苦難も厭わず変革を起こす、という強いメッセージがありました。

まずはワールドシリーズ進出を決めたレッドソックスの賞賛でボストン市民を引き入れ、ゆっくりとフレンドリーな語り口で始めました。
徐々に演説はドラマチックに盛り上がり、様々な論点に対する彼の主張が繰り広げられます。
特に印象に残ったのは次の3つ。

アメリカを一つにまとめ、誇りの持てる国に戻す。宗教、人種、思想で分裂しているアメリカを一つにし、イラク政策の転換や環境問題への取り組みなどを通して、アメリカ人であることが国際社会で恥ずかしくなく、むしろ誇りに思えるような国に戻す。
環境問題はゴア氏の「不都合な真実」で火をつけられて以来、米国の一大テーマになっています。同じ民主党のオバマ氏も、環境、エネルギー問題への真剣な取り組み(エネルギー消費の効率化やエネルギー自給率の向上など)を公約していました。

貧困をなくすと共に、医療保険制度を拡充する。懸命に働いても十分な収入も社会保障もない現状を変え、労働が報われる社会を作る。医療保険も拡充し、国民全体がカバーされるようにする。
オバマ氏の母親は氏が若いころに亡くなったそうですが、その時に医療費のことを気がかりにして満足な治療を受けられなかったことを氏は無念に思っており、医療制度改革に対しての強い決意を訴えていました。この下りは胸を打ちました。

国民一人一人の声を聴き、一人一人の声が街を、州を、国を、世界を変える力があることを示す
これは公約と言うよりもブランディングだったのですが、最後に聴衆を巻き込む熱いスピーチでこのメッセージを訴えていたのが印象的でした。

総じて、民主主義を実感しました。民衆が国家元首候補の演説を聞くために積極的に集まり、その公約を真剣に聞き、自らの意思決定に繋げていく。候補のオバマ氏は、若さ故か若干カリスマ性に欠ける感じがしましたが、熱く民衆を巻き込むコミュニケーションで、自らの立場や考えを明確に述べていきました。この双方向のインタラクションと、民衆の政治への主体性が、日本と大きく異なると感じました。

それにしても、2年間の在学中にレッドソックスがワールドシリーズへ進出したり、大統領選挙があったりと、図らずも盛りだくさんな米国経験になりそうです。
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by flauto_sloan | 2007-10-24 00:33 | ボストンでの生活
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