MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Japan C-function
Japan Week と Japan C-function
9月20日の木曜の夜に、Japan C-function が盛大に執り行われました。C-functionとはMIT Sloanが毎月行う交流イベントで、毎回どこかの国または地域が主催し、食べ物や文化を紹介するというものです*1。その記念すべき第一回目の担当が日本でした。
c0131701_3193740.jpg17日からの月曜からの一週間を"Japan Week"と題して、トヨタからゲストスピーカーを呼んだり、特製Tシャツを販売したりと、様々なイベントで盛り上げていきました。一年生は浴衣姿で学校へ行き、授業ではかなり目立っていました。そのため、人によっては教授に指されやすくなるのではないかと戦々恐々としていたようです。私も浴衣で自転車通学をしましたが、友人からの受けはかなりよかったです。
このような宣伝活動と、昨年 "the best c-function" をとった実績とで、当日はSloan史上最高の900人超という来場者数を記録し*2、会場から溢れんばかりの超満員でした。c0131701_330377.jpg会場は熱気に包まれ、お寿司を楽しむ人、たこ焼きを訝しげに見ながらも食べてみる人、麒麟麦酒をあおる人、折り紙に挑戦する人、「男弐衛留(ダニエル)」のように漢字で名前を書いてもらう人… 世界中からの留学生が、日本の文化に触れて楽しみ、興奮していました。
そして盛り上がりを続ける中で、メインイベントである、我々一年生による日本文化紹介のパフォーマンスが始まりました。三部構成で日本の文化を多面的に面白く伝えようというものでした。


Class of 2009 による日本紹介
c0131701_3113969.jpg第一部は東京の最先端(?)文化紹介
で、山手線の駅々で様々な登場人物が現れ、パフォーマンスをし、日本文化に対するアメリカ人Jasonの疑問に答えながら日本を紹介するというもの。真剣な顔で電車の中で漫画を読み続ける丸の内のサラリーマン。そこへ相撲取りが入ってきて四股を踏むと、その勢いで飛び上がるサラリーマン…
ここで予期せぬ事態が発生! 飛び上がったサラリーマンが着地した瞬間、木製の椅子が勢いよく壊れてしまい、サラリーマンが尻餅をついてしまいました。大慌てで楽屋から椅子を出して置き直す日本人学生。不測の事態にもかかわらず、数秒で劇が再開するその様は、さながらF-1のピットのような手際のよさ。さすがは日本人でした。
c0131701_3312281.jpgその後は侍が登場したり、新橋の酔っ払いサラリーマンが頭にネクタイを巻いて登場したり、ヤンキーが絡んできたり(ちなみに私はヤンキー役でした。リーゼントが長すぎて友人には私だと認識してもらえなかったようです…)、アキバ系アイドルとその写真をとりまくるオタクが登場して、会場に「萌えー」と言わせたり… 次々とテンポよく現れる様々な人物とその寸劇に、会場からは大喝采でした。

第二部はNHKのコメディ「サラリーマンNEO」の人気コーナー、サラリーマン体操。3人のサラリーマンが、仕事に役立つ(?)ための動きを取り入れた体操を踊るというもの。実際にSさんがピアノを弾き、サラリーマンが前半後半の二組に分かれて出演しました。私は後半の3人のメンバーでした。
係長、課長、部長…と偉くなるほどにお辞儀の角度がどんどん大きくなり、社長には勢い余ってでんぐり返しをしてお辞儀をするという体操や、様々な名刺の渡し方… ばっちりとスーツを着て、髪を7:3に分けたサラリーマンたちが繰りなす動作に、会場は大うけでした。一糸乱れず、真剣に変な動きをし続ける日本人に対して、笑いながら感動してくれていたようです。

c0131701_31497.jpgそして第三部は、流行のBilly’s Boot Campから。Kazさんがビリー役で会場を盛り上げつつ、クラスごとにメンバーを紹介してきました。サラリーマン体操が「静」ならこちらは「動」のパフォーマンス。そしてこちらでも一糸乱れぬ統率の取れた日本人たち。各クラスの名前(Atlanticなど海の名前)を呼び上げると、会場の同じクラスの友人から大歓声。最後は万歳三唱で幕を下ろしました。

c0131701_3315859.jpgハプニングを乗り越え、会場の喝采を浴びて大成功でした。着替えて会場に戻ると、友人たちから次々と”great!” ”fantastic!” ”awesome!” 等々、大絶賛のコメントをもらいました。12月に同じくC-functionを予定している親しい韓国人達からは「日本人が最初なのに完璧すぎて、ハードルが高くなってしまったよ」と、困惑しつつも賞賛されました。


Japan C-function がもたらしたもの
この一大イベントを終えてみると、覚めやらぬ達成感と共に、二つの大事なものを得たことに気づきました。クラスの他の友人からの信頼と、日本人学生の間での信頼です。

翌日の金曜は、クラスの皆に「昨日は最高だったよ!」と次々に言われ、クラス内でのプレゼンスが一気に上がりました。二年生の先輩に「日本人は最初言葉の壁もあってクラスに打ち解けにくいかもしれないけど、この最初のC-functionで頑張れば頑張るほど、その日を境にクラスでの評価が大きく変わるよ」と言われていましたが、確かに実感。オタク役のAさんに至ってはクラスで友人に ”Moe!” と言われた程、インパクトを与えられたそうです。

6月から取り組み始めたこのJapan C-functionは、まさに一つのプロジェクトでした。皆で知恵を出し合い、どんな演目をするのか、もっと面白くできないか、真剣に議論し続け、アイディアが固まってくると、何度も練習を重ねて動きを揃え、さらに改善を重ねていく… その中では、みんなが得意分野やスキルを発揮し、お互いを信頼しあってよりよいものを作り上げていく。ピアノと体操がずれるなど、想定されるトラブルへの対処方法も検討し(それでも不測の事態が起きてしまった)、最後は本番前に円陣を組んで気合を入れる。最高のチームワークでした。ここでの活躍によって、何人かには「ビリー」「監督」「部長」といった呼び名もできました(笑)

木曜の夜は興奮冷めやらぬまま、Harvard Squareで二年生と打ち上げをし、昨日の金曜はビデオ上映会兼一年生打ち上げを行いました。Sidney-Pacific のラウンジの大画面液晶テレビに映し出される自分たちのパフォーマンスで大笑いし、感動し、これまでの努力を労いました。宿題に追われながらも練習を重ね、かなり疲労が溜まりはしましたが、一年生の間の結束を固め、クラスの他の友人との絆も深められ、その努力はまさに報われました。みな一つの大仕事を成し遂げた達成感でいっぱいです。

幸い今度の月曜はMITの休日。楽しい気分でゆっくりと休むことにします。


*1 名前は経済学の消費係数(consumption function)に由来し、一晩で酒を大量消費してしまおう、というもの
*2 飲酒年齢であることを示すリボンを受付に900本用意していたにもかかわらず、足りなくなったことから1000名近くの来場者があったと思われる

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by flauto_sloan | 2007-09-22 13:20 | 交友
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