MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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米大学での勉強は週60時間
予習の手を休めて、しばし休憩(早く寝たほうがいい気もしますが)。
授業が始まって間もないのですが、MITの厳しさは評判どおりで、日々宿題と予習に追われています。

c0131701_15505137.jpgちなみに、Economicsの教授によると、コアタームの作業量(赤線)と、それによるフラストレーション(青線)は右図のようになるそうです。
指数関数的に増大する作業量、そして迎える中間試験。
一山越えても、決して楽にはならず、そのまま冬休みまで一直線。
コアチームで助け合わないと、なかなか乗り切るのが難しそうです。
そんな米国の大学の勉強についての紹介です。


初歩の初歩から一気に加速
父親がかつて米国のあるIvy League校で教鞭を執っていたため、昔から日米の大学教育の違いについては聞かされてきました。

米国の大学の一つの特徴として、授業は初歩の初歩から始まります。
DMDという統計の授業では、高校生レベルの確率の話から始まりますし、経済学も極めてベーシックなところから始まります。
そのため、多少なりとも予備知識があると、つい油断してしまいますが、授業は一気に加速していきます。

これは、教授が授業のシラバスを設計する際に、全く予備知識がない人もいることを前提に組まなければならないからです。
米国の大学は転籍が多いので、どんなバックグラウンドの生徒でも入ってこれるようにしなければなりません。そのため、基礎の基礎から入るわけです。
ただし、そこで教える基礎の基礎は直ちに習得することが求められ、次の授業ではさらに発展し、回を追うごとに一気に高度になっていきます。
そのため、生徒に求められることが二つあります。

一つは、週60時間の勉強
もう一つは、授業中での質問です。


週60時間
留学前に父から私たち夫婦が言われたメッセージは次の一言でした。
「週60時間以上勉強すること」

入学が困難で卒業が容易な日本の大学と異なり、入学が比較的容易で卒業が困難な米国の大学では、生徒に相当の勉強量を期待します。
父の言に拠ると、教授側はカリキュラムを組む際に、週60時間以上の勉強をするものとして設計するため、かなりの分量を課してきます。
そのため、授業についていけないという学生に対しては、「週に何時間勉強しているのか?」が最初の質問として尋ねられます。
そこで60時間以下の場合は、決まった答えとして「まず60時間勉強し、それでも分からないのなら改めて来なさい」と言われるそうです(少なくとも父はそうしていたらしい)

60時間とはなかなかの分量です。
Sloanの図書館は朝8時30分から夜23時まで開いているので、夜に予定がない日はだいたい籠っているのですが、たしかにそのくらい勉強しないとなかなか大変なものがあります。
MBAの目的の一つでもあるネットワーキングもしようとすると、睡眠時間に皺寄せが来てしまいます。私は睡眠は4時間半でよいのですが、それを切ることもしばしば。
とはいえ、勉強は楽しいので苦にはなっていません。
読書百遍、意自ずから通ず、と謂いますし、分厚いテキストと仲良くしています。


授業中の質問
先日、"He is quiet in the class" = "He is dull" と書きました。
各授業で新しく教える内容は、一見簡単に思えても完全に理解せねばならず、そのため勝手な思い込みを排して、質問をして徹底的にその場で習得する必要があります。
アメリカ人からの授業中の質問には、鋭いものもあれば「なんでそんな自明なことをわざわざ聞くんだろう」と思えるようなものもありますが、それは自明だろうと質問・確認しなければならないことがわかっているためです。

アジア系(韓国や中国)留学生と話していると、
「質問をするからには、高度で的を射た質問でないと」
という意識が強いです(実際私もその傾向がまだまだあります)。
ここはアメリカなのだし、意識を変えないといけませんね…


以上のような父からのアドバイスをもとに、勉学に邁進することにいたします。
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by flauto_sloan | 2007-09-18 03:31 | MITでの学び(MBA)
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