MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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MIT Engineering & Media Lab
先週、MITのChemical Engineeringの研究室に行く機会があり、さらにはMITの最先端であるMedia Labにいる日本人の方々とお会いする機会があり、MITの「本流」を感じることができました。やはり世界一の工科系大学たるMIT。理系の人たちと交わらないと、その凄さやカルチャーがわからないな、と改めて思います。交わりはやはりビール入りで。

MIT Chemical Engineering: R. S. Langer Lab
Teck Linkという、Sloanと他学部を結びつける活動の一環で、chemical engineeringのLanger研究室へ見学に行きました。
教授の Bob Langer は、MITで15人しかいない "Institute professor" の称号を持つ一人。"The smartest guy in Boston" の賛辞とともに雑誌の表紙を飾ったこともありました。

そこは生命化学の研究室で、新薬の治験の効率化に関する研究と、組織再生技術の研究をしており、博士課程の学生が案内をしてくれました。雰囲気はまさに懐かしい化学の実験室。夏休みで人は少なかったのですが、雰囲気を味わえました。
「サウンド・オブ・ミュージック」などで有名な女優、ジュリー・アンドリュースが声帯を失ってしまった時、莫大な資産を研究室に寄付し、声帯の再生治療をサポートしたそうです。そのため研究費は潤沢で、優秀な学生や様々な分野(全米屈指の解剖のエキスパートまでいるそうです)の専門家が集まり、まさに最先端を走る研究室。

見学が終わった後、案内してくれた学生と、Sloan生7人とで技術とビジネスについて話しまたところ、学生に冗談で "you fell into the DARK SIDE" と言われ、はっとしました。
彼らの研究は人類の発展に真に役に立ち、社会に貢献しています。他方ビジネススクール(の学生)は、ビジネスという名でお金のことを考えすぎているきらいがあります。
この二つをどう結びつけるか、それはMITにいる間に考えるたい、一大テーマです。


MIT Media Lab
MITの中でも有名なMedia Labは、人工知能やロボットなど、様々な最先端の技術に取り組む学際的な研究所です。
日本からは企業派遣の方々が多く、新しい技術やその萌芽に触れ、研究に参画し、技術や知識の交流をしています。面白い、有用な技術を見つけたときには、彼らが自分の会社を動かして、研究に出資させることもあります。
そんな方々と、中華料理を囲んで語らいました。

ある機械メーカーからいらしている技術企画の方は、北米を駆け回って学会などに参加し、技術者間でのネットワークを築いているそうです。3年くらいかかってやっと一通りのネットワークを構築できるという、中長期的な取り組みです。

トヨタの人とはトヨタの強みを議論。トヨタでは「なぜを5回繰り返せ」と言われるほど有名なように、徹底的な「なぜ」の繰り返しが行われ、妥協の無い議論と探求が行われています。その思考の深みと堅さが習い性となって、トヨタの強さが生まれているようです。さすがトヨタのエンジニアの方の考え方は勉強になり、もっと突っ込んだ議論をしたいと思いました。そこで改めて飲むことと、研究室の見学を約束させてもらいました。楽しみです。


MITの本質は、当然ながら技術、イノベーションにあります。二つの交流を通じて、その一端を垣間見始めました。この人たちを中心にネットワークを広げていき、MITの文化、技術、底力を吸収していきたいと思います。
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by flauto_sloan | 2007-09-01 01:50 | 交友
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