MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Pre-Term
c0131701_2485857.jpg今週はPre-termの授業がありました。9月に正式な授業が始まる前に、基礎的な知識を確認または学習するためのものです。DMD(統計)、Accounting(会計)、MicroEconomics(ミクロ経済)、Finance(ファイナンス)の4教科あり、MITの教授ではなく、ゲスト講師などが授業を行っています。学んだことと、授業の形式はまさにMITらしいものでした。

学んだこと
1. DMD (Data, Models and Decisions)
統計を基に意思決定をするための分析手法を学びます。講師はPh.Dをとったばかりの女性で、確率や統計の基礎をおさらいし、ディシジョン・ツリー(意思決定の場合分けを樹状に展開し、それぞれの場合での結果(投資に対するリターンなど)の期待値を計算して、意思決定に役立てるもの)などを練習しました。
初日は足し算のしかたなど、超初歩的な数学(というか算数)から始まり、かなり面食らいましたが、最後には二項分布や正規分布を取り扱いました。

2. Accounting
これはひたすら仕分を練習。昔に受けた簿記の試験を思い出しました。会計の用語を英語でなんと言うのかの学習にはなりました。

3. Microeconomics
理系だったため、経済学を体系的に初歩から学ぶ機会がこれまでなかったので、いい機会でした。講師はSloanの卒業生で、McKinseyのボストンオフィスで現在働いている人でした。このスペイン訛りの講師がとても面白く、一番の人気授業でした。なんでも、Sloan 2年生のときに”Best TA”に選ばれた人だとか。内容的にも需要供給曲線から、独占、補助金、関税といった内容までカバーし、とてもいいものでした。

4. Finance
この授業は、ファンドのパートナーや、もとモルガン・スタンレーだった人などを3日間で一人ずつ招待し、ファイナンスに関する講義をしてもらうものでした。
スピーカーによるばらつきが極めて大きく、正直言って打率は1/3でした。初日は経済学のPh.Dのあとにモルガン・スタンレーでオプション取引をしていた人で、自分の経験に基づいた含蓄ある授業でした。特に記憶に残ったのは次の3つのアドバイス。
”Finance is hard to escape”: ビジネスをやる以上、ファイナンスは常について回る必要なものであり、また企業も幹部候補生たる者にはファイナンスの理解を期待しているので、しっかりと学ぶべき。
“Don’t be afraid of being confused”: 講師の方はミクロ経済でPh.Dを取ったときに散々頭を悩ませ、その後証券業界に入ったら、また改めて混乱したそうです。悩まない、混乱しないで意味のあるものは学べないし、いつまで経っても、その都度悩んで当然。そういうものだとして勉強すべき。
“Why am I studying this? - Almost everything is useful”: 学んでいる時には「こんなのやっていて意味あるのだろうか」と思うことがあっても、数年後には必ず何らかの役に立つので、信じて勉強すべき。

二日目は早口でお喋りなウォール・ストリートのおじさん。何を言いたいのか分からず仕舞い。三日目はボストンにあるファンドのパートナー。授業もスローで、あまり感銘を受けるものではありませんでした。


授業の形式
授業は教室だけでなく、MITのネットワーク内ならどこでも受けられるものでした。
教室の後ろからカメラで授業を撮影して、リアルタイムでネットワークに放映していたため、講堂に入りきらなかった生徒は隣の小教室でスクリーンを見ながら授業を受けることができました。
さらには、学生寮の共用テレビでもチャンネルを合わせれば見ることができたため、最終日は学校へ行かず、同じ寮の中国人と韓国人の友人と、寮のミーティングスペースで一緒にテレビを見ながら(くつろいで)授業を受けていました。ユビキタス(?)な授業というのが、MITらしいですね…


ともあれ、まずはプレタームを完了。来週はオリエンテーションです。
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by flauto_sloan | 2007-08-25 00:44 | MITでの学び(MBA)
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