MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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序・MIT Sloan 遊学記を書くにあたり
学問には四焉(修焉、蔵焉、息焉、遊焉)の境地があるといいます*1
焉(これ)を修め、蔵し、息(いき)し、そして遊す。

学問の世界*2から実学の世界へと飛び込んで5年。
経営コンサルティング*3という、とても一筋縄ではいかない仕事に苦闘しつつ、世の中の動きを、人の営みを、智慧の偉大さを学んだ、怒涛のような日々でした。


学舎での「学問」と、ビジネスで得る「学び」。
この間には大きな隔たりがあると思われていますが、本当にそうでしょうか。

高度に複雑化した現在のビジネスは、学問での抽象化、体系化のスピードを凌駕しているのでしょうか。
MBAで身に着けたものがそうそう通用するほど、世間は甘くはないのでしょうか。

そしてこの問いは、奇しくもMITのmottoである
"Mens et Manus" (Mind and Hand)
と呼応しています。
頭脳から溢れる智慧だけではなく、手から紡ぎ出される社会への貢献も共に重要である、とするこの基本思想を掲げるMIT。

学問から実学、そして再びこのMITにて学問に浸る(そしてまた実学へ戻る)ことで、自分なりの解が出せるのではないかと思いました。
その過程では、この5年間で修めてきた学びを、
自分の中で体系立てて再構築し(蔵し)、
己の血肉となって、息をするかのように乱れずに発し(息し)、
果てはスコラの自然な流れに逆らわないままに、ゆったりと遊ぶ(遊す)境地にまで引き上げたいと思っています。


大それた望みであり、さてどこまで辿り着けるかもわかりませんが、
蔵し息する介けとして、このブログを始めたいと思っています。
そして遊すことを目指す意味も籠めて、ブログの名前は「留学記」ではなく「遊学記」にしました。

そのように自分のために立てたブログではありますが、
MIT、特にSloanに興味をお持ちの方々、MBAに興味をお持ちの方々、または米国、特にボストンでの生活に興味をお持ちの方々にとって、何らかの役に立つことができれば幸いです。


*1 『安岡正篤 一日一言』 安岡正泰監修、致知出版社 4月24日の言。もとは『礼記』の「学記」の中の、「君子の学に於けるや、焉を修め焉を蔵し焉を息し焉に遊ぶ」
*2 学部では工学部で化学を専攻し、大学院では固体物理(超伝導)の研究室に在籍しました
*3 所謂外資系経営コンサルティングであり、国内外の大手ハイテク製造業を中心に製品戦略立案、技術マーケティング戦略立案、業務効率改善などを行ってきました
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by flauto_Sloan | 2007-08-04 12:45 | 序文(初めての方へ)
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