MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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Israel Trek (1/9) - イスラエル入国
イスラエル。
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この中東の小国が、なぜこの地に生まれたのか。なぜアラブ諸国と戦い続けているのか。なぜ科学技術で存在感を増しているのか。そして学問やビジネスで活躍し、同時に差別も受け続けているユダヤ人とは何者なのか。

ベネズエラ・トリップが中止されたのち、MITスローンのイスラエル・トレックに参加したのは、そんな問を少しでも深く考えるため、この目でイスラエルの地を見てみたい、そんな動機からだった。日本からではなかなか行けないし、何よりイスラエル人に案内されてこそ知ることができることも多い。

折りしもガザ紛争が沈静化した直後であり、また2月の総選挙の結果を受けてオルメルト首相が退陣するかという政治的に不安定な時期ではあった。だがそれだからこそダイナミズムを感じることができ、面白いのではと思った。3人の1年生イスラエル人が務めるオーガナイザーも頼りがいがあった。

厳戒態勢のイスラエル入国
イスラエルは、アメリカの後ろ盾を得てパレスチナ問題に対して強硬な姿勢を示し、むしろ加害者であり非難の対象ともなっている。ガザ紛争前のMENA会議では、チョムスキーらがガザにおける抑圧を強く批判していた。イスラム過激派にとってイスラエルは憎悪の対象であり、テロへの警戒態勢が非常に高い。

空港でのセキュリティーも別格で、ニューアーク空港のテルアビブ行きのゲートは、(通常のセキュリティー・チェックを受けた後に)もう一度セキュリティー・チェックを通らなければならない。パスポートもチェックされる。

長旅を経てテルアビブの空港に降り立つと、さっそく職員に「ちょっとこっちへ来い」と呼ばれ、パスポート検査と渡航目的の確認などを尋問された。髭がいけなかったのだろうか・・・*1

入国審査は当然のように厳しい。プロジェクトで3ヶ月滞在したマレーシアの入国スタンプが特に問題だったようで、あまりに詳細に質問されるので、最後はトレックのハンドブックを渡して「このために来ています」と示す羽目に。

パスポートへのスタンプは拒否した。イスラエルの入国スタンプがあると、紛争中の中東諸国への入国が拒否されるからだ。代わりに紙にスタンプを押してもらう。ある参加者のアメリカ人は、問答無用でスタンプを押されてしまっていたから、押印拒否を認めるかは入国審査官の性格にもよるのだろう。

参加者にレバノン系アメリカ人がいたのだが、彼に至っては入国審査に1時間も要していた。別室に連れて行かれ、何人もの審査官に色々と聞かれたそうだ。遅れて集合場所に彼が到着した時、トレック参加者は盛大な拍手で出迎えた。

ここまでしないと安全を保てない、その緊張感をさっそく感じさせられた。


ケネディスクールと遭遇
丁度同じ日程で、ケネディスクールもイスラエルトレックを催行するらしい。飛行機で偶然隣り合った女の子が、ケネディスクールで、しかも秋のハイフェッツ教授の授業のクラスメート。大いに盛り上がる。

聞けば彼らはオルメルト首相に会うらしい。こっちはペレス大統領に謁見予定であり、ビジネススクールながら行政大学院といい勝負だ。スローンの方が人数も多く、また若いので、賑やかな楽しさはビジネススクールならではだろう。真面目さは負けるかもしれないが・・・

そんな出会いを経て足を踏み入れたイスラエル。初日の夜はテルアビブ空港からバスでエルサレムへ移動して、ホテルに宿泊した。


ルームメイトはユダヤ人
c0131701_6552194.jpgトレック中はホテルの部屋をルームメイトとシェアするのだが、私のルームメイトはロシア系ユダヤ人アメリカ移民(つまり今はアメリカ国籍)のマイク。トレック前に一度飲んだのだが、きさくで非常に面白い。学部生からMITで、ベンチャーで働いた後に、今はSDMというエンジニアリングのプログラムで学んでいる。マイクとは年も近く気が合った。

彼はオーソドックス*2なユダヤ教徒ではないが、MITらしくユダヤ教やキリスト教の知識は豊富で、しかもこの東洋人にそれを説明するのが大好きだ。私もユダヤ教について興味を持っているので、ぶしつけなまでに色々と質問し、彼もそれに快く答えてくれる。ルームメイトに恵まれたのは幸運だった。

いよいよ、聖地エルサレムだ。


*1 結局、イスラエルに到着したら髭を剃ってしまった
*2 ユダヤ教の教義を忠実に守るユダヤ人で、ニューヨークでも時折見かける、黒尽くめの衣装と帽子に長いもみあげと髭が特徴的

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by flauto_sloan | 2009-03-19 22:44 | Japan/Israel Trek
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