MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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War for talent
昨年同様、ボストンオフィス主催のスローン1年生向け会社説明会があった。投資銀行志望者が減った分、さらに盛況になるかと思ったが、参加者は200人と昨年とほぼ同じ。会社説明会は少しでもコンサルティングに興味がある1年生が皆来るであろうから、投資銀行の衰退とはほぼ独立事象で、その割合はだいたい一定なのだろう(実際に応募するとなると業種間の魅力の差が表れるのだろう)。

投資銀行志望者の苦難
では2年生は、となると投資銀行志望者はかなりの苦戦を強いられている。投資銀行は1年生の夏にインターンをすることが採用の必要条件となっている。だがインターンをしても不況の所為で採用のオファーが出なかった人が結構いる。昨年と比較できないので、どこまでオファーが減ったのかはわからないが、かなり減っているのだろう*1

そうして投資銀行に就職できなくなった人たち、特にプロフェッショナル・ファームを志望していたの人の中には、コンサルティングに軌道修正をする人も少なからずいる。私もスローンに限らず2年生の友人から、会社や業界について質問を受けることが多くなっている。

War for talent
"War for talent" という言葉はあるが、世界の優秀な人材を獲得するため、国や企業は熾烈な戦いを繰り広げている。優秀な人材を獲得できる人気企業は、獲得した優秀な人材がさらに企業を成長させるため、さらに優秀な人材を多く集められ、好循環になる。

それが業種で見ると、投資銀行でありコンサルティングであり、またグーグルやアップルであったのだが、一角の投資銀行が崩壊してしまった。コンサルティングは結果として人材に恵まれるだろう。また地域で見た場合、アメリカの失点により、アジアや中東など他の地域の人材獲得競争力が相対的に増した*2

そんな中で、少子高齢化の日本はどうやって人材を育成・確保していけるだろうか。益々熾烈になる War for talent にそもそも本気で参戦するのか、どのような戦略を描くのか、いつまで参戦し続けるのか。これは政府や官僚が計画して終わりになることではなく、国民が他民族を受け入れてでも成長していきたいのか、という決断をしなければならない大きな問題だ。


これから就職活動が本格化する。友人の検討を祈るのみ。


*1 噂では、リーマンを始めインターンの採用時点で危険水域に陥っていた投資銀行ほど、インターンを多く採用したという。安い労働力の投入が必要だったということだろうか…
*2 実際、コンサルティングの中東オフィスはかなりの競争率だった。チームメイトがその競争を突破した一人だったが、話を聞くと、一緒にインターンをした学生の多くは川向こうのビジネススクールでも指折りの人材だったという

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by flauto_sloan | 2008-11-03 23:30 | ボストンでの生活
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