MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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ピーター・センゲのトレーニング・デイ
『Fifth Discipline (最強組織の法則)』で全世界のビジネス界に影響を与えた、ピーター・センゲ教授の授業であるリーダーシップ・ラボが始まり、今日は最初ということで一日がかりのトレーニングがあった。非常に面白かったので、心に残ったことを書き留めておく。(残念ながら諸事情により結局履修しなかったのだが、もっとセンゲ教授に学びたかった)

センゲ流リーダーシップ
センゲ教授は、システム・ダイナミクスの考えを用いてリーダーシップの役割を定める。リーダーシップの能力はボス・シップ(地位や権力)とは区別され、三つの要素からなる。
  • 複雑な構造を把握する能力
  • 学びて習う・熟考し反省する能力
  • 創造性をもって人に方向を指し示す能力
特にReflection(反省)はリーダーシップを養う上で非常に重要であり、人は自らを振り返ることによってのみ過去の失敗から逃れられる、と強調していた。

また、リーダーは話をよく聞けなければならない。相槌などで相手を促す必要も無く、自然と対話が共鳴するのに任せればよい。

システムの作り手と住人
我々は、自分が作り出したシステムの中に生きている。物理的・社会的・心理的な構造がどのようになっているのか、個々人のアクションの総体としてどのようなシステムが構築されたのかを把握しなければならない。把握することで、どこを改善すると全体が上手く回りだすのか、またどのようなトレードオフが存在するのか、そしてどのようにリソース(人材など)を活用できるのかが判る。

システムの住人がシステムを作り出していることを実感するため、入学オリエンテーションの時に行った「ビア・ゲーム」の改造版を行った。さすがに2回目だから、前回とはルールの修正が入っていたにもかかわらず、いい結果がでた。だが確かにシステムが生じ、人々の行動が変わるのを実感できたのは大きな学びだった。

内省
センゲ教授が繰り返し強調したのは、内省の重要さだ。新たなことを学んだり、少人数の対話をしたら、すぐに自分が何を学んで何を感じたのかを書き留める。そのための"reflection note"という手帳も配られた。

繰り返し内省をし、人の話を聞き、組織や社会のシステムに何が起きているか把握する。同時に自分のビジョンを持ち、そこへ向けて人々をどう、どれくらいのペースで進めていけるのかを把握し、人々を導いていく。これはボスであることとは異なる。


ピーター・センゲ教授の人格も素晴らしく、温かみがある。さすがはスローンが誇るリーダーシップの泰斗であった。
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by flauto_sloan | 2008-11-01 22:26 | MITでの学び(MBA)
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