MIT Sloanにて、2007年から2009年までMBA遊学していた、ふらうとです。ボストンとNYでの暮らしや音楽、そして学びを書きつらねています。外資系コンサルティング会社に在籍(社費留学)。趣味はフルート演奏
by flauto_Sloan
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アイスランドに学ぶ
システム・ダイナミクスの授業では3人一組のチームを組む。当初は、クラスメートのインド人エンジニア、元女優のイラン系フランス人という異色の組み合わせでチームを組んでいたのだが、女優が降板してしまい、代役が見つからなかったために二人チームとなってしまった。

そのチームメンバーの友人が、この連休 "MIT Sloan Iceland Trek" に行っていた。ひとつ上の学年にアイスランド人が二人いたため、ここ数年企画されていたもので、大西洋上の金融の中心地として成長目覚しいアイスランドを訪れ、地熱発電の施設や金融街を訪問しつつ、美しい大地と温泉とを楽しむ、という通好みの旅だ。昨年はアイスランドの首相とも会ったらしい。

だが今回の金融危機で、金融一本槍のアイスランドは大打撃(金融と不動産がGDPの26%だったという)。主要3銀行だけで海外からの借入れがGDPの約6倍であり、借り換えが段々と困難になるにつれ、国債の格付けも急落。アイスランドクローネは暴落し、まさに負の連鎖。

HBSのマクロ経済の試験では、アイスランドが破綻するかを評価するのが試験問題となり、ebayには国ごと出品されてしまう程、世界から注目されていた。

そんな状況なのでトレック自体が危ぶまれていたのだが、ひとまず催行したところ、滞在中に丁度、世界に先駆けてIMFの支援を受け入れてしまった。友人は「歴史的瞬間に立ち会えた」と喜んで(?)いたが。

卵を運ぶときは分けて運べと言うが、アイスランドのように一つの産業に大きく依存するとリスクが大きい。一国の経済も第一次から第三次産業まで、バランスよく発展させることが重要だと感じてしまう。資源の最適配分は志さねばならないが、産業ポートフォリオは最悪のシナリオでも国として存続できることが組成の要件の一つではないだろうか。

日本は製造業が強いが、少子高齢化が進むとサービス業へシフトしていく必要があるだろうし、資源・食糧不足が進むと農業のてこ入れ・規制緩和も必要となるだろう。都市も地方も個性がない「均衡ある発展」ではなく、地域や人口動態に応じた多様な産業構造を内包することが、日本がそれなりのプレゼンスを維持したまま生き延びる術かと思う。

ひとまず、この激動の金融危機を乗り切らないことには始まらないが。
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by flauto_sloan | 2008-10-14 16:30 | MITでの学び(MBA)
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